IR1on1通信:投資家対話のインサイト分析 Vol.1
- CP&X
- 2025年11月17日
- 読了時間: 5分
更新日:2025年12月2日
| Title |
投資家対話のインサイト分析 Vol.1
決算後のエンゲージメント強化策とIR1on1活用戦略
| vol |
Vol.1
| Date of Issue |
11/17/2025

【ご案内】IR1on1通信:投資家対話のインサイト分析 Vol.1
決算後のエンゲージメント強化策とIR1on1活用戦略
IR1on1掲載企業 IRご担当者様
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
IR1on1運営事務局です。
本メルマガシリーズでは、機関投資家との建設的な対話を深め、企業価値向上に繋げるための実践的なIRノウハウと、IR1on1サイトを最大限に活用する戦略的フレームワークを定期的にお届けいたします。
【Vol.1 特集】決算後のエンゲージメント強化策
決算発表直後の初動は、投資家の皆様との信頼関係を深め、中長期的な関心を維持するために極めて重要です。ここでは、IRプロフェッショナルとして実行すべき最優先のアクションを2つの強化策としてご提示します。
強化策 1:主要機関投資家へのショート・コンタクト戦略
多忙な機関投資家に対し、決算概要を簡潔かつ直接的に伝えることは、関係構築の礎となります。
実行内容: 決算発表後、主要な機関投資家5社に対し、業績要因、通期の取り組み、主要トピックスを絞り込み、2分以内の電話で簡潔に報告します。(CP&XのIR情報発信ツールCPの活用が有効です。)
実践のポイント:
対話の重要性: 事務的なメールではなく、直接口頭で説明する姿勢こそが、信頼関係構築に不可欠です。
時間管理: 伝える内容を厳選し、2分以内で端的に完結させます。冗長な説明は避けてください。
クロージング: 報告の最後に「何かご質問はございませんか?」「社長[〇〇様]が直接ご説明したいと申しておりますが、お時間を頂戴できませんでしょうか」と、次の1on1ミーティングへの誘導を確実に行います。
(※メールを要望された場合も、2~3日後に再度電話し、口頭での説明機会を確保する努力が必要です。)
強化策 2:経営トップによる決算メッセージの発信
決算数値の報告に加え、経営の想いと意気込みを伝えることが、投資家の長期的なコミットメントを引き出します。
実行内容: 決算短信や説明資料だけでは伝えきれない、事業への取り組み姿勢を経営トップ自身の言葉で発信します。
実践のポイント:
A4用紙1枚程度の文章、またはビデオメッセージとして、自社ホームページに掲載します。
トップが直接語ることで、メッセージの信頼性と熱意が格段に向上します。
【認知度アップ】
IR1on1活用戦略:認知度・注目度を最大化する掲載サイクル
IR1on1サイトへのコンテンツ掲載は、投資家の認知度・注目度を高めるための戦略的な一手です。
原則:取材内容の掲載件数 = 投資家の注目度
IR1on1への掲載する取材件数が多い企業は、投資家からの注目度が高いという明確な相関関係があります。掲載を継続的に行うことで、株価の上昇にも繋がるIRの好循環を生み出します。
実行すべき掲載アクション:
説明内容とQ&Aの公開: 決算説明会や個人投資家説明会で取り扱った内容とQ&A(動画または文字起こし)を定期的にIR1on1へ提供し、掲載します。
投資家とのミーティング内容の公開: 機関投資家・アナリストとのIRミーティング内容を、速やかにIR1on1へ掲載します。
認知度ブースト戦略(掲載後の連携):
自社ホームページのニュースリリースにて、IR1on1への取材内容を告知し、リンクを張る。
SNS(X, Facebookなど)を活用し、掲載情報を拡散する。
IR1on1のロゴをホームページに常設掲載する。
【今月のIRチェックポイント】
11月決算発表におけるIRの確認事項
第1四半期(1Q)発表企業
第1四半期の発表においては、通期業績予想の前提条件に変更がないかを厳格に確認することが求められます。もし前提条件に変更が生じた場合は、その具体的な影響度について定量的な説明がなされているか検証が必要です。また、企業の業績の季節変動について、例年とは異なる特異な変化が見られる場合、その要因、背景、および今後の通期業績への影響に関する明確な説明が不可欠となります。
第2四半期(2Q)発表企業
第2四半期発表の重要な焦点は、通期の戦略・施策における上期までの具体的な進捗状況を把握することです。これに加え、下期の戦略・施策は明確かつ具体的に提示されているかを確認します。もし戦略や施策に変更点や追加事項がある場合は、その説明が十分であるか、またそれらの変更点が通期業績に与える具体的な影響(寄与度)が定量的に示されているかを詳細に分析する必要があります。
第3四半期(3Q)発表企業
第3四半期の発表では、投資家が通期業績の達成(実現)可能性を予測できるよう、客観的な裏付け材料が示されていることが重要です。通期業績予想や中期経営計画(中計)に変更の必要性がないか検討し、変更がある場合は、その要因と今後の対策が明確に説明されているかを確認します。
通期決算発表企業
通期発表では、まず過年度の戦略と施策について、その実行結果と達成度が具体的に総括・評価されているかを検証します。新年度に向けては、戦略、具体的な施策、およびKPI(重要業績評価指標)目標が明確に提示されている必要があります。
さらに、中期経営計画(中計)の変更の有無を確認し、変更がある場合はその要因と今後の対策が明確に説明されていることが求められます。また、次年度や中計の前提条件となる地政学的リスク、市場動向、為替変動といった外的要因や内的要因の変化について、企業の現状認識と将来見通しが説明されているか、そしてこれらの要因変化が次年度や中計の業績に与える影響を具体的に説明できているかを確認する必要があります。
【運営事務局からのお知らせ】
投資家との対話の高度化に資するIR1on1サポーター制度へのご登録をぜひご検討ください。早期にご登録いただいた企業様には特典をご用意しております。
次号では、「投資家を惹きつける決算説明資料の作成術」に焦点を当ててまいります。
今後ともIR1on1をよろしくお願い申し上げます。
IR1on1運営事務局


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